開発
これからが死闘の始まりです。
有名店を食べ歩きある程度の共通点(食感・味)がわかり、有名点のコピーたこ焼きは直ぐに完成したのですが、24時間経過したたこ焼きはどうしても他店と同様にあまり美味しくないのです。24時間経過したたこ焼きなんて食べるわけないしと、何回も妥協した事もありました。
製粉業の社長や工場長(生地)・小麦粉の生産者(生地)・醤油工場の社長・工場長等(出汁)から知恵や技術等を納得いくまで何回も聞き生地の原料等の知恵を授かったのです。
「生地」と「出汁」を工夫し必ず
「出来立ても・冷めても・24時間たって美味しいたこ焼き」が完成させる。
(生地開発)
市場調査、色々なたこ焼き屋さんでの情報や調査から、たこ焼きを購入される(行列のできる)購買層を把握し一番好まれる味・食感を目標に定めました。また、小麦粉は地産地消と考え安全な国内産にする。しかし、今でこそ品種改良でだいぶ品質も良くなってきているのですが、国内産小麦粉は成熟期が梅雨と重なり、刈り取る前に発芽し始めると言う雨害がしばしば発生し、品質がその年の雨量と降雨時期によって左右されると言う特徴がありまた(品質・価格が安定しない)、外国産と比べ皮部が厚く、そのため小麦粉の色も悪く、製粉適性に劣る傾向がりグルテンの性質は柔らかく殆どがうどんなど麺用粉の原料に使用されているのです。
国産小麦粉をたこ焼きにする・・・・ここで活かされるのが製粉業の社長・工場長から伝授された知恵であります。その知恵を駆使し粉を調合
「調合」⇒「たこ焼きを作る」⇒「食べる」
その繰り返しを寝る間を惜しんで何百・何千回したでしょうか?!
2~3年月日が経過しやっと自分の思うレベル(出来立ても・冷めても・24時間たって美味しいたこ焼き)のたこ焼きがほぼ完成したのですが、私的にはイマイチ納得するものではありませんがまわりには好評でした。
(醤油開発)
醤油工場では熱意が伝わったのか取引先もお店もない私の為に敷地を提供していただきオリジナル出し醤油を作る事が決定(プラント代は私が出しましたが・・・)
出し醤油は、社長・工場長が空いた時間を使い色々とサンプル醤油を作成していただきました。(醤油は直ぐに作れるものではないためこれもまた2~3年月日の歳月が・・)
何十種類かの出し醤油のサンプルを作成して頂き、これを開発途中のたこ焼きの出しに使用し試食会等を行いテストの日々。カツオ・昆布はもちろんですが、化学調味料の変わりに「藻塩」(古代製法)を使用し旨みを出す製法でコストがかかるのだが、とても美味しい日本初のたこ焼き専用出し醤油が完成したのです。